PTAへ加入するかどうかは自由です=脱退も自由です

PTAは法律上は「権利能力なき社団」と位置付けられます。これは、一般的に「任意団体」と呼ばれるものです。

一般の保護者の中には、「PTAは学校組織の一部門ではないか」や「PTAは行政の一部ではないか」と誤解している人がいます。しかし、PTAは民間団体(任意団体)であり、団体の法的性質はサークルや同好会と同じです。つまり、PTAは行政の一部でもなければ、学校の一部でもありません。

したがって、PTAは学校とは別組織です。保護者と先生が集まって作った民間の任意団体なのです。

なお、PTAという団体の構成員(会員)は「保護者」と「教員」です。児童や生徒はPTAの構成員(会員)ではないので注意が必要です。

※PTAの法的性質について詳しくは、PTAの法的根拠や法的性質とは?行政書士が解説しますを御覧ください。

PTAは加入も脱会も自由

以上より、PTAと学校は別組織なので、学校に在籍していることとPTAに加入することは別問題です。PTAの活動に賛同し、活動に参加しようと考える人が入会するものです。

そのため、PTAへ入るためには「入会手続き」が必須となります。これは、スポーツのクラブチームやスクールへ入るためには「入会手続き」が必要であるのと同じです。すなわち、PTA加入を強制することはできません。

一方で、一度はPTAの活動に賛同して入会したものの、やはり活動をやめたいと思い「脱退する」のも自由です。PTAには、入会の自由があれば脱退の自由もあるのです。PTA脱退を禁止することはできません。

この点について、一部のPTAでは「入会手続き」を経ずに事実上強制的に入会させている例もあるようですが、そのようなPTAは違法です。強制的に入会させて、退会したい会員の脱退を禁止するようなPTAが違法であることは言うまでもありません。

PTAは任意団体なので部外者と構成員は区別される

先に解説したとおり、PTAは任意団体です。希望する人だけが加入するものです。

一般的に、PTA加入者(PTA会員)は一定額の会費を払います。これがPTAの活動資金となります。

この点について、会費を支払っている構成員である「PTA会員」と、未加入や脱退によってPTAの構成員ではなく会費を払っていない「PTA非会員」は、PTA活動において区別されるのは当然です。ただし、この「会員」や「非会員」は児童の保護者や教員を指します。

会員児童と非会員児童を区別するのはNG

前述の通り、任意団体であるPTAの「会員」と「非会員」の扱いを区別することは法的に問題ありません。しかし、PTA構成員と無関係な「児童」「生徒」については区別することは許されません。

すなわち、PTA会員家庭の児童・生徒とPTA非会員家庭の児童・生徒を区別し、会員の子どもはPTA行事に参加可能であるが非会員の子どもはPTA行事に参加不可という扱いは違法です。

PTAは児童・生徒の福祉向上を目的として活動している団体であり、その活動対象となる児童・生徒は当該学校に通学している全ての児童・生徒です。したがって、保護者が会員であるか否かによって児童・生徒の扱いに差をつけることは許されません。

会費支払を強制したら恐喝罪

役員就任を強制したら強要罪

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